創作①

創作はじめました。

あの日、たまたま彼の携帯電話を見てしまった。

そのせいで、私は地獄に落ちる事になった。

 彼とは6年前、あの新型ウイルスが猛威を振るったあの頃に出会った。

それから、当たり前のように2人の時間が重なり、2年の交際期間をへて結婚した。

順風満帆とはいかないけど、良い関係を築けていたはずだった。

 ただ、彼との関係がうまくいっているのは私が彼に対して寛容で過去も含め詮索しないことが大前提にあり、彼も詮索されることをとても嫌っていた。

それが、一般的なことなのかわからないし一つの不安点でもあった。

結婚した人の過去をほとんど知らない。

一緒にいる時間だけが真実で、歴史だった。

ふたりの築いた6年の時間だけが、信頼関係のピースでしかなかった。

彼は、飲みに行くのが好きで週に1回は飲みに出たい人。彼自身も人を誘うし、誘われると断らない。

 私も彼と出会ってからは、毎日晩酌をするようになった。

「酒飲み」ということぐらいが、唯一の彼のマイナス要素かもしれないと思っていた。

容姿端麗で、几帳面で少し神経質、人当たりが良く、決して他者の悪口など言わない、誠実で真面目。そんな彼がどうして彼女も作らず

一人でいたのか・・

性格を知らずとも、清潔感のある整った容姿やさわやかさに女性が集まってきてもおかしくないのにもかかわらず。

 

 出会った当初は、とんでもなく恐ろしい性癖があるか若い頃にめちゃくちゃしまっくってやりつくしたかのどちらかだろうと考えていた。

 どちらにせよ、一緒にすごした時間の彼は真面目で誠実だったし、異性のことでパートナーに心配されるのはむしろ私のほうだった。

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