粉川寺

寺社仏閣巡り

粉河寺は、和歌山県紀の川市にあるお寺で、西国三十三所第3番札所として知られています。

歴史

粉河寺は、770年に大伴孔子古によって創建されたと伝えられています。当時は七堂伽藍を備えた大寺院として栄えましたが、戦国時代の兵火で多くの建物を焼失しました。現在では、江戸時代に再建された本堂や千手堂などが残っています。

粉河寺の石組

粉河寺の石組みが、単なる石垣ではなく、桃山時代風の意匠を取り入れた

枯山水庭園として鑑賞できるという視点は、とても興味深いですね。

一般的な枯山水庭園と浄土思想

一般的に、仏教寺院における枯山水庭園は、禅宗寺院で多く見られ、水のない庭で大海や山水を表し、禅の精神や悟りの境地を象徴的に表現することが多いです。中には、極楽浄土をイメージして作られた庭園も存在します。

境内

境内には、国宝の「紙本著色粉河寺縁起絵巻」や、国の名勝に指定されている庭園など、多くの文化財があります。また、本堂は西国三十三所の中で最大級の規模を誇り、その壮大な姿は訪れる人々を魅了しています。

粉川寺の門前に位置する大神社には樹齢1000年以上と言われる
大きなクスノキがあります。
粉川寺門前から見える景色

アクセス

粉河寺へは、JR和歌山線の粉河駅から徒歩約15分です。また、京奈和自動車道の紀の川東ICからも車で約5分と、アクセスも便利です。

その他

粉河寺では、毎月18日に縁日が行われ、多くの参拝客で賑わいます。また、毎年7月には粉河祭が開催され、紀州三大祭りの一つとして数えられています。

粉河寺は、歴史と文化が豊かなお寺であり、訪れる人々に癒しと安らぎを与えてくれます。ぜひ一度、足を運んでみてください。

粉河寺の境内にある神社は、粉河産土神社(こかわうぶすなじんじゃ)です。

粉河産土神社は、粉河寺の創建とほぼ同時期の延暦2年(783年)に創建されたと伝えられています。地元では別称として「たのもしの宮」とも呼ばれ、親しまれています。

粉河寺は神仏習合の霊場であり、その一角に鎮座する粉河産土神社は、粉河の地を守る総鎮守として、また粉河寺の鎮守として、重要な役割を担ってきました。

粉河祭は、粉河産土神社の春の大祭で、毎年5月に行われます。紀州三大祭りの一つに数えられ、多くの参拝客で賑わいます。

粉河寺を訪れた際には、ぜひ粉河産土神社にもお参りください。

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